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大前研一の何度でも人生を見つめ直したくなる名言集


 2023年12月27日   人物別名言&格言集 
自ら進んで時間配分を変えない限り、人生は変わらない。個人がコントロールできる唯一のものは時間配分だからである。

仕事が遅い人ほど、やらなくてもいいことを延々とやっていたり、大して必要のないところに多くの時間を割いていたりするものである。

私は暇さえあればスケジュール帳を開いて、もっと効率よくやれる方法はないかと考えたり、数カ月先の予定をシミュレーションしたりしている。そのせいか、原稿の締切りを破ったことは一度もない。

宵越しのメールは持つな。メールの返事はすぐに出す。

仕事を遅くしている原因は忙しいからと、スケジュールに時間をかけずにすぐに取りかかるから。最初にゴールまでの最短距離を描かなければ、どんなに速く走っても、遠回りは免れない。

雑誌は編集方針が偏っているものばかりを買う。知識よりも、ものの考え方がわかるからだ。幕の内弁当のような雑誌は栄養にならない。

仕事のスピードを上げるためには、関わる人がいかに無駄なく効率よく働ける状態をつくってあげられるかが、じつは重要なポイントなんだ。

日本人は情報の収集や活用が、決して下手な民族ではない。

答えのない世界で生きたことがない世代は、とにかく教えられた答えを覚えて吸収しようとする。

私は、人生は仕事だけじゃないと思っている。

「いい上司に恵まれまして…」と言っているようじゃ、君の未来は暗い。

情報が本当に自分の血となり肉となるためには、その情報を自分で加工しなければならない。

アメリカやドイツなどのエリートビジネスマンほど非常に意識が高い。彼らが普段、どのような努力をしていて、時間の使い方はどんな工夫をして、家庭とはどう向き合っているのか――。リンクトインなどを通してそうしたことに触れるのはビジネスマンにとって非常に意味があるだろう。

すでに崩壊した成長神話の残滓にすがっている限り、日本人は苦しみ続けることだろう。

私はもう10年ほど前から新聞をとっていない。新聞は一面トップ記事の決め方など、紙面での取り扱い方によっていくらでも重要度や印象が操作される。

私はどうやって情報を仕入れているのか。もっぱらサイバースペースから取ってくる。

ビジネスでは「真実」がボスの言うことよりも上位概念である。

「腐っても鯛」「寄らば大樹の陰」という諺が日本にはあるが、私に言わせれば、腐った鯛は単なる腐った魚である。倒れる大樹の陰にいたら潰されてしまう。

二言目には不景気のせいにするが、日本経済の長引く停滞の原因はそればかりではない。成長期の思い上がった戦略をそのままにして、政府や企業がマーケットの現実、消費者の懐具合と優先順位に向き合っていないことが大きな問題。

何か始めてそれがうまくいかなかったら、またやりなおせばよい。

むしろ営業マンにとって大事になってくるのは負け方である。

同じ意見の人といくらつるんだところで何も生まれない。自分の意見に対して、「それ、違うんじゃない?」と指摘してくれる人こそが重要。

世界中で活躍するユダヤ人は、「全員一致の意見はむしろ怪しい」と教え込まれる。大勢に流されがちな日本人は、大いに参考にすべきだろう。

やる前から「無理だ」「できない」と言っていたら問題解決はできない。すべての問題は解決できる。そう強く信じることが問題解決の第一歩だ。

情報を得るための一番の原動力は、興味・関心を持つことである。

「自分から最も遠い人こそ自分の人脈にする」これが人脈づくりの最大の要点である。

他人の見方を覚えるのではなく、自分の頭に思考の脈絡を持って取り入れることだ。

異質が集まるからこそ、エネルギーが生まれる。

どこにも答えがない時代に私たちは生きている。ならば、今までの常識を疑い、新たな答えを探し出さねばならない。

努力する方向が根本的に違う。私がトヨタや日産自動車のトップなら、持てる政治力のすべてを使って、課税を含めた車のランニングコストを安くする。

自分だけ仕事が速くなっても、それじゃまだ、本当の意味で仕事が速くなったことにはならない。なぜなら、仕事の本質は共同作業だからだ。

コンサルティングでも、複数のコンサルタントを雇っている会社の仕事はしないことにしている。

「情報投資にどれくらいのお金をかければいいですか?」と最近、聞かれることがある。人によって違うのは当たり前だが、自分の体を維持するためにどれくらいの食費をかけているか、考えてほしい。胃に入れる金額と頭に(情報を)入れる金額を同じにしろ!というのが私のアドバイスである。

参謀が戦略やアイデアを授けても、それを速やかに実行に移せる大将というのは、実はそうはいない。

企業参謀たるものは、前提条件を疑え。

仕えた大将をヒーローにするのが参謀の仕事だと私は考えている。

多くの人間と、さまざまなタスクを動かしながら、納期までに全体を完成させるプロジェクトがうまくいくかどうかは、まさに段取りが命運を握っているといってもいい。

変人、大いに結構。坂本龍馬や勝海舟なんて超変人だったんですから。

情報というのは自分から取りにいかなければ、価値を生むことはない。毎日の情報の流れの中から、いかに自分に役立つものを取りこんでくるか、である。

日本にいて膝を抱えてじっとしていたら、何が正しくて何が間違っているかは絶対にわかるようにはならない。

ロジカル・シンキングは、答えの範囲を取捨選択して狭めていくときには有効だが、それでは発想は広がらない。

いろいろな視点の解決策を思いつくためには、人より深く考えることだ。

太平洋戦争を例にとるまでもなく、日本人は変なところで楽観的で、将来に対しての見通しが甘いところがある。そして表面の現象だけ見て一喜一憂する。

ユダヤ人たちは、もともと誰かが正しい答えを知っているという前提に立っていない。すべては仮説に過ぎないのだから。

モノがあふれかえっている時代に育ったいまの若い世代に物欲がないのは当たり前で、草食系だなんだと称しているが、要は環境に適応してしまったのである。

問題解決に関して「本質的な問題」と「単なる現象」を区別することが大事だ。

明治維新のときでも、国民の1%も参加していません。国民全部が動く革命なんて存在しない。激しい革命の中を全速力で走り抜けた人間だけが勝ちます。

私は政治家には向いていません。なぜなら政治家は有権者に「なるほど、この人だったら安心して任せられる」と思ってもらうことが大事で、私はどちらかというと「こういうふうにすべきだ」とプランを練るのが得意な政策立案者。

人に仕事を頼むときは、前もってその人の仕事の速さを知っておくと間違いがない。

一から十をやれば問題解決ができるとわかっていても、当事者にそれを実行するだけの能力がなければ、絵に描いた餅で終わってしまう。

仕事には面白い仕事のやり方と、面白くない仕事のやり方がある。

多くの人が仕事のスピードが上がらないのは、身をもってスピードの価値を感じたことがないからだ。

日本には「大器晩成」という言葉があるが、実際にそういう人はあまりいないと思う。私に言わせれば、それは最初にサボっているだけだ。

コンサルタントも商売だから、嫌われたり、失敗して切られるのは怖い。だから、クライアントの好みを先に聞き出して、それに合わせるような戦略を提言したり、答えがわかっている領域を「問題」として取り上げて、簡単な分析で無難な戦略を提言する輩が少なくない。

企業経営を取り巻く環境の変化は激しく、手をこまねいていると気が付いたときには危機的な状況ということにもなりかねない。

仕事が遅い奴で一番目につくのは、やっぱり段取りが悪いところ。やみくもに頑張るだけじゃ、仕事のスピードは上がらない。

私はジャック・ウェルチと20年来の付き合いだが、彼は私に会うといつも「Ken, What’s new?」と聞いてくる。つまり、「前に会ってから、その後お前に起こった新しいことは何か?その差分だけ教えろ」と。

情報の達人を目指すなら、最初の一歩はひとつの整理棚をつくることである。

当たり前のことを当たり前にやっていたら、当たり前の結果にしかならない。どこかに当たり前でない「エキセントリック」なところがないと、他より抜きん出ることはない。

人間が変わる方法は3つしかない。ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的なのだ。