忍者ブログ

新渡戸稲造の名言を集めてみた


 2023年06月07日   人物別名言&格言集 
他を責める前に自己の約束に忠実であれ。第一に自分の職務に忠実であることが欠くことのできない義務である。小さい職務から忠実に果たせ。小さいものに忠実であるものは、大きなものに対しても忠実に果たせるであろう。

急がば回れだ。休むなかれ、急ぐなかれ。

僕は幼年時代より人に逢ふときは、一見してその欠点を発見した。この性質があつたから、大概の人を見ては癪(しゃく)に障り、従つて不愉快を感じた。

他人にどのような欠点があっても、程度が違うにしても、同じ人間である以上は、自分にも必ずいくぶんの同じ欠点がある。

それぞれの人格を尊敬しよう。あの人も人である。いや、神である。自分も人である。自分の好まないことは人も好まない。

反対の説にも耳を傾ける心を養え。自分の嫌いと思う人の説なり行動なりを、冷静に客観的に考える心を養いたい。

親切には法律以上の力がある。親切があって社会ははじめて円滑となり、温か味を添えられる。偽善と思われても親切を外に現わせ。内に親切心はないにしても、外に親切を行為にする。この行為は偽りではない、真である。

人間というものは社交的な動物であるから、相手を考えなければいけない。しいて人に不快感を与えるような服装までする必要はなかろう。

信実と誠実となくしては、礼儀は茶番であり芝居である。

いかに苦しいことがあっても、ヤケになるのは短慮の極みである。逆境にある人は常に、「もう少しだ」と言って進むといい。やがて必ず前途に光がさしてくる。

夢もまた人生の一部である。夢のない人生はない。

勇気がある人というのは、心の落着きが姿にあらわれているものです。

理想を行動に移すことが人生である。理想なしにぶらぶら流れのまにまに生きているのでは、存在するというだけで、人間の生活をしているとは言いがたい。

思うところは目的以上に置け。天に登ろうとして、ようやく屋根に登るようなものである。

目的を勝敗以上の高所に置け。一生の目的を高きに置いてこれを追えば、途中の障害は多いようでも多くないものと思える。

目的を高き理想に置くならば、これに達する道は一つではない。目的によってはあり余るほどこれに達する道がある。

「教育とは学校で習つたことを悉(ことごと)く忘れた、その後に残つてゐるものをいふのだ」これは実に穿(うが)つた言葉である。

善い意味のプライドとは、自分の心を潔く守るように努力することである。悪いプライドは、他を侮り、見下げ、いばることである。本当は持たない者なので、感情的に持つ者をねたんだり、恨んだり、憎んだりするのである。

人物の価値を測る基準は、人格を重視すべきである。その人のした仕事よりも、その人の性格を重くみることである。

過酷な気候との不断の闘いはそのまま、北国に住む人びとの社会的・個人的発展を困難にさせる大きな要因である。北国の人びとに愛想のよさや市民生活を送るうえでの楽しみは欠けているとしても、彼らは不屈の精神と自立の精神において、南国の兄弟に優(まさ)っている。

どれほど自負心があっても、私は自分を良い少年だったとも、賢い少年だったとも主張できない。私は元気いっぱいですばしっこく、口達者。どちらかといえば、甘口のアンファン・テリブル(恐るべき子供)であった。

ちょっとした誇りと羞恥の心が入り交じった気分のまま告白する。私は少年のときから、「好き嫌い」を超越しようとつとめてきた。

吾々は日本に生まれた以上、日本人の皮を着替えるわけにはゆかない。私など、生国を去って勉学に出たのは八歳の時であったが、六十余歳の今日なお東北弁が抜けない。

武士道は知識を重んじるものではない。重んずるものは行動である。

やろうとする意志の深さよりも意志の方向を自分に問え。その方向が心の内に自ら振り返って恥ずかしくないと思うならば、それが成功というべきものではないか。

正直は最善の政策なり。

進む勇気と退く勇気があってこそ真実の勇気。

父母は天地のごとく、師君は日月のごとし。

もっとも勇気ある者はもっとも心優しい者であり、愛ある者は勇敢である。

私を生んだのは親である。私を人たらしめるのは教師である。

自分に人を疑う心が起こった時、ちょっと自分を振り返って、疑う心の起こる理由を自分に尋ねよう。

妻は夫のために自分を捨て、夫は主君のために自分を捨てる。そして主君は天の命に従う奉仕者であった。

事が起きたら最悪の事態を想定すればいい。

「心にやましい点があるか」と自分を常に振り返り、弱点の末の末まで隠すことはできないことを心得れば大いに気が澄んで来る。

恥じるより改めることが大切。恥ずかしいと思うだけに止まるならば、何の効果もない。名誉と恥は外部の状態から来るものではない。自分のするべき義務を尽くせ。名誉は自らその中にある。

真の勇気とは、猪突猛進ではなく、しっかりと立ち上がり周囲を見回して、いま成すべきことを見つけ出すことができるかである。

強き人はよく耐える。よく耐える人を強者という。