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ゲーテが人生のなかで紡いだ格言たち


 2023年11月24日   人物別名言&格言集 
人間は地上で楽しむためには、わずかの土くれがあればいいのだ。地下で休むためにはさらにわずかの土くれがあればいいのだ。

天才も不滅ではないということほど、凡人にとって慰めになることはない。

多数というものより気にさわるものはない。なぜなら、多数を構成しているものは、少数の有力な先導者のほかには、大勢に順応するならず者と、同化される弱者と、自分の欲することすらわからずに従ってくる民衆とであるからだ。

人間はその狭い本性の中に愛と憎しみという二重の感情を必要とする。人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。

卑怯者は、安全なときだけ威たけ高になる。

国を鉄床にたとえよう。ハンマーは支配者、打ちまげられる鉄板は民衆。勝手気ままなめくら打ちに、いつまで経っても金が出来上がらねば鉄板こそ迷惑だ。

地上の子の最高の幸福は人格である。

人間は現在がすこぶる価値のあることを知らない、…ただ、なんとなく未来のよりよい日を願望し、いたずらに過去と連れ立って嬌態を演じている。

信仰は、見えざるものへの愛、不可能なもの、ありそうにないものへの信頼である。

古の城楼の上に高く、英雄の気高き霊は立つ。

初恋が唯一の恋愛だ、といわれるのは至言である。というのは、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、恋愛の最高の意味が失われるからである。

人間の魂は、つねに耕される田畑のようなものである。よその国から種を取り寄せ、それを選抜し、蒔くのに時をかける注意深い園芸家であるのは屈辱的なことであろうか。種子を手に入れ、選抜することが、そんなに早くできるものであろうか。

人間の最大の価値は、人間が外界の事情にできるだけ左右されずに、これをできるだけ左右するところにある。

幼児を抱いた母親ほど見る目に清らかなものはなく、多くの子に取り囲まれた母親ほど敬愛を感じさせるものはない。

僕はどうやらこの世における一個の旅人、一介の遍路にすぎないようだ!君たちとてそれ以上のものだろうか。

悦びには悩みが、悩みには悦びがなければならない。

人間らしく幸福にするために、愛は気高いふたりを寄りそわせる。しかし、神のような歓びを与えるためには、愛は貴重な三人組をつくる。