武者小路実篤の名言 2023年12月05日 人物別名言&格言集 尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。よき友を持つものは、自分の方でもよき友になれるものでなければならない。自分だけが得することは不可能である。自分で幸福を感じている人は、それだけで満足し感謝するが、自分が幸福を感じないものは、他人に尊敬されたかったり、他人に報酬を求めたりする傾向になりやすい。自分で自分を支配することが出来ない人は、不幸になりやすい。僕はいい画や字を見ると、自分より優れた人間がこの地上に生きていたことをはっきり知って、ありがたくなり、自分も負けていてはすまないと思う。僕は運命を信じないのです。ただ実力を磨くことだけを信用しているのですよ。自分を信じて行かなければいけない。教わるものは遠慮なく教わるがいいが、自分の頭と眼だけは自分のものにしておかなければいけない。幸福になるには、理想と現実の関係を知らねばならない。何も贅沢しなければ幸福になれないと言うことはない。何にも特色がなくても正直に働く人は、それは新しい世界の基礎になる。幸福は運命から与えられるよりも、むしろ努力で獲得する方が多い。馬鹿な者は独身の間は結婚した時のよろこびを空想し、結婚すると独身時のよろこびを空想する。この世に生きる喜びの一つは、人間の純粋な心にふれることである。もう一歩。いかなる時も自分は思う。もう一歩。今が一番大事なときだ。もう一歩。わが行く道に茨多し、されど生命の道は一つ、この外に道なし、この道を行く。自分の力に合うことだけしろ、その他の事は、おのずと道が開けてくるまで待て。人間は神がつくったということは僕は信じられない。神がつくったものとしては人間は無常すぎ、不完全すぎる。しかし自然が生んだとしたら、あまりに傑作すぎるように思うのだ。人生にとつて健康は目的ではない。しかし最初の条件なのである。まかぬ種子は生えぬと言うが、我等は不幸の種子をまかず、幸福の種子をまくように注意すべきである。死の恐怖を味あふことは、その人がまだ生きてしなければならない仕事をしていたいからだ。友情の価値は両方が独立性を傷つけずにつきあえるという点にあるのだ。人間が死ぬ時の言葉は美しいと言われているのも、人間は死ぬ時は、自分のことを考えず、あとのことを考えるからである。生まれけり、死ぬるまで生くるなり。死滅しないものとは何か。自然であり、美である。才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは人間として恥のように思う。他では負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う。あるがままにて、満足するもの万歳。結婚は早すぎてもいけないし、おそすぎてもいけない、無理が一番いけない、自然がいい。結婚するのも幸せだし、結婚しないのも幸せだ。どっちにも人間としての喜びがある。自分は俗衆に理解された時、芸術は使命を果たし、同時に価値を失ふものと思つてゐる。風流には嫉妬はない、利己的なものはない、没我的であり、非人工的なものである。君は君、我は我なり。 されど仲よき。色と言うものはお互いに助けあって美しくなるものだよ。人間と同じことだよ。どっちの色を殺しても駄目だよ。どの色も生かさなければ。自分でも何かのお役に立つのだ。このことは喜びである。この喜びは自分の一生が、無意味でないことを示している。このことを幸福に感じるのである。何のためにあなたたちは生きているのですか。国のためですか。家のためですか。親のためですか。夫のためですか。子のためですか。自己のためですか。愛するもののためですか。愛するものを持っておいでですか。