忍者ブログ

発達障害の診断を受けに行くか迷っている人へ


 2020年02月19日   メンタルヘルス 
発達障害の診断を受けに行こうと思っているが発達障害じゃありません(あなたは怠け者なだけです)と言われるのが恐くて行けない人が多いらしい。
また逆に、“ADHDの気がある”程度でもいざ診断されてしまうと障害に甘えてますます努力を怠ることを心配して疑いがあるのに病院行けてない人も結構いるようだ。

そういった人達へアドバイスしたい。

まず発達障害は医者によって診断基準や結果が変わってくる。さらに問診時に患者の困りごとの伝え方が大袈裟なら診断は降りやすいし、逆に過小申告すれば診断は降りにくくなる

このように同じ人でも診断結果が変わってきたりするのだ。

というかぶっちゃけ診断基準の緩い病院に行けば日本人の10%ぐらい発達障害の診断降りるんじゃないかな。

つまり発達障害はそれほど曖昧な概念なので、診断の有無にはそこまで拘る必要ないんじゃないかなと、俺は思う。

なのでもし自分が発達障害の傾向があると感じたのなら、まずは困りごとやその対策法について情報収集(今はネットや書籍でも沢山情報がある)して自分なりに対処して工夫していけばいいのではなかろうか。

もしそれでもダメで、自分は支援や介護が必要なレベルで社会に対応できない(引きこもりになったり転職を繰り返したり)と感じるのならば、投薬(ストラテラ、コンサータ、インチュニブ)や支援(自立支援、障害者手帳、生活保護など)を受けるため診断もらいに行くのもありだと思う。それからでも遅くはないだろう。

そして医者から発達障害の診断を受けると、
  • 保険やローンが組みにくくなる
  • 結婚のときカミングアウトで悩む

などのデメリットもあるので注意する必要がある事も忘れてはならない。

発達障害の診断を取得してそれをネタに商売する(発達障害インフルエンサーになる)のなら、軽度で受診してもメリットがデメリットを超えるかも知れないが、そうでないなら軽度の場合、受診する必要は無いと感じる。

正直、最近やたらと発達障害の診断をもらいたがる人が増えてきてる気がする。なんか気持ちが悪い現象だなと思う。


『発達障害と言いたがる人』という書籍があるがまさにその通りに社会になってしまったなあ。