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コンサータにおける近年の状況と使うべきかどうかの判断


 2019年12月20日   メンタルヘルス 
コンサータは2014年に成人への投与が解禁されてまだ間もなく、精神科医達も早急に臨床データを集めたいのでここ数年は簡単に処方されまくってきた。

しかしあまりにも流通しすぎたため、2019年12月に規制(処方できる病院の制限、患者登録制)が入った。

コンサータの有効成分はメチルフェニデートというもので、これは覚醒剤の有効成分としても使われることがある。効能としては一時的に集中力を向上させることが出来るため欲しがる人も多い。

集中力が上がるのならスマートドラッグとして良さそうなのだが、やはり、外的な作用で一時的に気分や能力を向上させるので、精神的に依存しやすく一度使用すると止めれなくなる可能性が高いという問題がある。

副作用としては、肝機能への悪影響、心臓血管系の疾病リスク、精力減退などがある。また長期投与(数十年単位)の臨床データが無いため、将来的に覚醒剤による幻覚妄想症状のような副作用が表面化してくる可能性もある。

コンサータを取り巻く現状の動向としては、12月の規制によって処方できる病院が少なくなったことにより、コンサータ依存の患者達が処方できる病院に殺到するなどの現象が起きている模様。
将来的な安定供給が保証されないという点でもコンサータは初めから飲まない方が良いのかもしれない。

意欲が無い、集中力が無い、注意力の欠如、こういった問題を早急且つ手軽に解決してくれるのがコンサータだが、これらの問題は本来人生の中で小さな工夫を積み重ねそれらの掛け算によって解決していくのが良い。
「これさえあればまともな生活が保てる」ではなく「これとこれとこれとこれ…を掛け合わせることで生活が保てている」という状況の方が健全かつリスクが少ないだろう。時間と根気と根性は必要だけどもね。