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アダム・スミスの人生を俯瞰するための名言集


 2024年01月31日   人物別名言&格言集 
どんな種類の変更も改良も何も望まないほど完全に自分の境遇に満足しきっていることは、おそらくただの一例もないだろう。

自らよりも他人により感じ入り、利己心を抑えることは、自らの慈悲を発動させることであり、人類の理想を実現することである。

人は誰しも、一つの目標に注意をすべて集中していると、さまざまな点に注意を分散しているときより、目標の達成を簡単にし速くする方法を見つけだす可能性がはるかに高くなる。そして分業の結果、各人はごく単純な目標に注意を集中するようになる。

常に快活であることほど優美なことはない。

国家は光り輝く金属の蓄積によって豊かになるのではない、そんなのは子供じみている。国家が豊かになるのはその国民の経済的な繁栄によってなのだ。

教育の偉大なところは、社会的に妥当とされていることに対して不毛さを感じさせることだ。

胎内から墓場までの全期間に、自分の生活に完全に満足して、変化や改善は何も望まなくなる瞬間はおそらくないのが普通だろう。

人はほぼいつでも他人の助けを必要としており、他人の善意だけに頼っていては、助けを得られると期待することはできない。相手の利己心に訴える方が、そして、自分が求めている行動をとれば相手にとって利益になることを示す方が、望みの結果を得られる可能性が高い。

下級の職業では、労働の楽しみはもっぱらそれで得られる報酬にある。この楽しみを早くから味わえるようになるほど、その良さを早くから理解するようになり、勤勉に働く習慣を早くから身につけるだろう。

慈善は婦人の徳、寛大は男子の徳。

権力者、富裕層への称賛や崇拝、貧困者、困窮者への軽蔑や無関心は、我々の道徳の退廃の最大にして共通の原因だ。

多額の資産があるところには、必ず大きな不平等がある。一人の大資産家に対して500人の貧困者がいる。少数の富は多くの貧困を想起させる。

下層労働者がとくに幸せに快適に暮らせるのは、豊かさが頂点に達したときではなく、社会が前進しているとき、豊かになる方向に発展しているときである。

生産的労働ではなく倹約が、資本の増加をもたらす直接の原因である。確かに倹約によって蓄積されるものを生み出すのは生産的労働である。しかし、生産的労働によって何が獲得されても、倹約によって蓄積されなければ、資本が増加することはない。