人生は最後まであきらめてはいけない。思いついた日から、勝者になるように努力することが肝心なのだ。
人間が変わるために最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。
やる前から「無理だ」「できない」と言っていたら問題解決はできない。すべての問題は解決できる。そう強く信じることが問題解決の第一歩だ。
与えられた仕事は、文句をつけたり拒んだりすべきではない。
大将の能力、力量を正しく見極められなければ、参謀は務まらない。無理な戦略を提言して「それはいいけど、俺には無理だ」と言われたら仕方がないし、無理強いして失敗させたら元も子もない。
私は暇さえあればスケジュール帳を開いて、もっと効率よくやれる方法はないかと考えたり、数カ月先の予定をシミュレーションしたりしている。そのせいか、原稿の締切りを破ったことは一度もない。
ユダヤ人たちは、もともと誰かが正しい答えを知っているという前提に立っていない。すべては仮説に過ぎないのだから、徹底的な議論を経ないと最善の答えは導き出せないと考えている。
いろいろな視点の解決策を思いつくためには、人より深く考えることだ。「この答えは、状況がこう変化しても通用するだろうか?」「フレームワークを変えたらどうなるか?」といったように、常に「Whatif?」と問い続けるのだ。
すべて安全な橋を渡って、どの瞬間も必要十分条件を満たして、順風満帆だったという新事業は存在しない。
二言目には不景気のせいにするが、日本経済の長引く停滞の原因はそればかりではない。成長期の思い上がった戦略をそのままにして、政府や企業がマーケットの現実、消費者の懐具合と優先順位に向き合っていないことが大きな問題であり、いくらもがいてもヒット商品が出てこない理由もそこにある。
やりたい事があるなら先延ばししてはいけない。やりたいと思ったときが「すべきとき」なんです。
仕事のスピードを上げるためには、関わる人がいかに無駄なく効率よく働ける状態をつくってあげられるかが、じつは重要なポイントなんだ。
セイコーよりもシチズンの営業利益が多いのは、主として時計よりもモジュールが強いからだ。デジタル化した世界で現在生き残っている日本企業のほとんどが「部品屋」ないし「素材屋」である。今やデジタルの王者であるサムスンといえども、日本の部品、素材を使わなければ成り立たないが、この領域では日本は圧倒的な強さを誇っている。
クリエーティブな仕事には残業とかブラックという話はない。何時間かけてもやるしかない。それができなければ企業はたとえ効率化しても突然死を迎える時代に入ったのだ。
日本人は「どこか自分の外側に答がある」と勘違いしている。そのため、何か困ったことに突き当たると、最初から「この問題の答はどこにあるのか、何なのか」と考えてしまう。自分が「解決すべき問題はそもそも何か」を考えずに、目先の問題への答えばかりを見つけようとする。
グローバルリーダーといっても、スタイルは決して同じではない。だが、共通点もある。それはものごとの本質を見抜き、答えを自分で考え出せるというところだ。
悩みは心身の健康に良くない。悩むことに何の生産性もない。悩んで問題が解決することなどない。問題解決の手法を学び、悩みに正面から取り組む習慣を付けると悩みがなくなる。
子供に対する教育でいちばん大事なことは、自分で自分の人生のハンドルを握れる人間に育てることだ。
日本人が質問する力を身につけるには、まず「正しいことは一つもない」という前提に立つことだ。新聞に書いてあるから正しい、テレビで大学教授が言っていたから間違いない、などとゆめゆめ思ってはいけない。実際、日本の新聞やテレビの報道番組は、誤った情報の山だ。
現代を生きるわれわれに必要なのは、「答えの見つけ方」を学ぶことであって、答えそのものを学ぶ必然性は希薄になってきている。なぜなら、義務教育で教える「答え」そのものだけなら、いまでは五百円のメモリーチップにすべて入ってしまう。つまり、義務教育で学ぶことは、もう五百円の価値しかないということだ。
もし「そのうちに」やりたいことがあれば、今、そう今の今やりなさい。
何度オールクリアしても、その時々に自分で納得してやっていれば、他人には若干遅れをとったとしても人生を楽しむことができる。「自分の人生」を生きているからである。
自分に対する責任、家族に対する責任、社会に対する責任、日本人として日本という国に対する責任──この四つの責任だけはつねに自覚していろ。
私はもう10年ほど前から新聞をとっていない。新聞は一面トップ記事の決め方など、紙面での取り扱い方によっていくらでも重要度や印象が操作されるし、世界中を飛び回っているとしばしば「旧聞」になってしまうからだ。またテレビは、NHKのニュースなど人畜無害で何の役にも立たない。見るならBSでやっているアルジャジーラなど世界の放送局のサマリーだけで十分だ。
自分はどうなりたいのか。何が自分の本当の望みであり、夢なのか。この自問自答を繰り返してこそ、プロフェッショナルへの道が開ける。
人生は最後まであきらめてはいけない。思いついた日から、勝者になるように努力することが肝心なのだ。
悩みは心身の健康に良くない。悩むことに何の生産性もない。悩んで問題が解決することなどない。問題解決の手法を学び、悩みに正面から取り組む習慣を付けると悩みがなくなる。
あと何年生きられるかをアバウトに考え、そこから逆算する。私は今67歳だけど、例えばスキーに行くと、残りの人生でできるのもあとせいぜい8回程度だろうから今年の1回というのが非常に貴重になってくる。残りわずか8回のうちの貴重な1回が、今なくなりつつあるというように、余命から考えていく。
一から十をやれば問題解決ができるとわかっていても、当事者にそれを実行するだけの能力がなければ、絵に描いた餅で終わってしまう。そういう場合は相手を見て、できる範囲のことだけを提言し、それができたら次はこれというように、順番を考えて少しずつ前に進めていけばいい。これは個人の問題解決でも同じだ。
一冊のビジネス書を読むのに費やすのは1時間が目安だ。
運命のほうが、なんとかよくなってくれなどと期待しても、棚から落ちてくるのはボタモチではなく、ホコリばかりでしょう。
派閥に入れば出世は早いが、落ちるのも早い。
良い会社の経営者は「我が社の問題はこれだ」と一つのことしか言わない。
今を楽しめない人は一生楽しめない。現時点で好きなことがやれていない人は、第二の人生でもやっぱりできないのである。
人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目は付き合う人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。
自分から進んで時間配分を変えない限り、人生は変わらない。個人がコントロールできる唯一のものは時間配分だからである。
人生にはあらかじめ決められたキャリア・プランなど存在しない。それは自分で作るものなのだ。
最も重要なリーダーの役目は、まず「方向」を決めること、次が「程度(スピード)」を決めることだ。
どんな事柄にも、それを知っている人間と、知らない人間がいる。この知識格差にこそ、ビジネスチャンスがあるのだ。
プロジェクトは、対局的な発想をする人たちが仲良くやっていった時に最も成功するものだ。
参謀たる者は、if(イフ)という言葉に対する本能的な恐れを捨てなさい。
議論に参加する際に重要なのは、「ここで議論されていることは、さほど重要な問題ではない。だから臆さずに、自分の意見はどんどん言おう。」と開き直ることだ。
先輩社員が新入社員を教育するということは、新入社員をその企業の秩序、言い換えれば従来の鋳型にはめ込む作業をしているということだ。
会社の中で自分の席に座って企画書を書くのはナンセンスだ。自分の発想の枠を超えることができないからである。
野球の中継ぎやリリーフエースは、ブルペンで投球練習をして、いつ「登板せよ!」と声がかかってもいいように準備している。サラリーマンもブルペンで常に投球練習をしておく必要がある。
影響力を持つ人間はみな、経験に裏打ちされた”自分なりの型”を持っている。
「最前線のリーダー」と「組織を動かすリーダー」では、必要な資質が全く違う。
カリスマ的リーダーとは、言葉は悪いが、常にペテン師的要素を持ち合わせている。
交渉を成功させるために必要なポイントがいくつかある。まず交渉を始める時に見抜かなければいけないのが、お互いの「利害対立の構図」を正確に把握することだ。
人は30歳までに3回以上失敗すべきだ。
地道に努力して手に入れたスキルは、必ず後で人生に、大きな実りを与えてくれるのである。
会社というものは「顧客に奉仕すること」以外の目的をもってはいけない。
経営者が、よく陥ってしまう落とし穴がある。それは商品の価格と価値を混同することだ。
戦略プランニングにおいて競合他社の存在を考慮するのは当たり前だが、必ずしも最優先事項ではない。まず考えるべきは顧客ニーズである。
私はいつも、カスタマー(顧客)、コンペティター(競争相手)、カンパニー(自分の会社)の3つのCで考えろと口を酸っぱくして言っていた。
マイクロ・マネージャー型の上司が会社で最も嫌われる。
人に仕事を頼むときは、前もってその人の仕事の速さを知っておくと間違いがない。このレスポンス・タイムを知りたければ、一度メールを送ってみるといい。私の経験だと、返事の速い人ほど仕事も速いぞ。
私は、人生は仕事だけじゃないと思っている。オフロードバイクも、スノーモービルも、ダイビングも楽しみたいから、週末まで仕事を引きずらないようなやり方をしている。仕事漬けになるのが嫌なら、先に趣味やレジャーの予定をスケジュールに入れて段取りを組めばいい。
問題はあらかじめ模範回答があると信じて、それを見つけると問題は解決したと安心してしまう。しかし、こういう頭の使い方はまったく役に立たない。なぜなら、21世紀の問題の答えはひとつではないからだ。
仕事を遅くしている原因は忙しいからと、スケジュールに時間をかけずにすぐに取りかかるから。最初にゴールまでの最短距離を描かなければ、どんなに速く走っても、遠回りは免れない。とくに複数の仕事を抱えている場合は、どれだけ効率のいい組み合わせを考えられるかで、勝負が決まるといってもいい。
コンサルティングでも、複数のコンサルタントを雇っている会社の仕事はしないことにしている。それから、「ウチの会社はこういうことがやりたいので、A社さん、B社さん、C社さん、提案書と見積書を出してください」という入札仕事も絶対にやらない。「大前さんしかいない」と言ってくれなければ、考え始めない。自分の人生の大切な時間を割いて、相手のために命がけで考える神聖な仕事である。量販店の売り物ではない。